【鉄道旅】横浜から万博経由で小豆島へ|Day3 寒霞渓・エンジェルロード編

寒霞渓にエンジェルロード、小豆島を大満喫した話|Day3
2025/07/21(Mon.)

04:45 岡山駅へ|新たな気づき

3日目はいよいよ旅の最終目的地、小豆島へ向かう日だ。04:30に起床し、マリンライナーの前面展望を楽しめるグリーン車指定席のパノラマシートを求めて岡山駅へ向かう。

岡山駅の指定席券売機に着き、狙うは始発、マリンライナー1号のパノラマシートを探してみたものの、表示されなかった。調べ直してみると、早朝など一部の列車はグリーン車を連結しておらず、自由席のみの2両編成で運転しているようだ。グリーン券は券売機で買うと1260円、e5489のeチケットレスなら半額の630円である、どのみち昼食一回分くらいは節約できたことになる。そんなわけで乗車券だけを握り、マリンライナーが発着する6番のりばへと向かう。発着のりばは固定ではなく5,6,8番のりばのいずれかであるらしい。詳しくは駅の電光掲示板を見ろってこと。

今回は6番のりばから出発であった

05:27 岡山駅を出発|瀬戸大橋を渡り初の四国上陸、そして高松へ

岡山駅を定刻で出発したマリンライナーは南へ大きく進路を変えて瀬戸大橋線へ。とはいってもすぐに瀬戸大橋を渡るわけではなく、しばらくは児島半島を南下、瀬戸大橋に入ったのは出発から30分ほどたった6時ごろであった。今日も好天に恵まれ、朝日に照らされる瀬戸内が美しく映えていた。この日の日の出は5時ごろ、すでに日は高く上がってしまっていたが、時期をうまく調整すれば瀬戸大橋から朝日を拝むなんてこともできるだろう。いつか見てみたい。

瀬戸大橋での県境はかなり本州寄りにあり、一つ目の島『櫃石島(ひついしじま)』からはすでに香川県である。『櫃石島』『岩黒島』『羽佐島』『与島』『三つ子島』を順々に越えていくと、緑あふれる景色が一転、工業団地の景色へと変わる。四国本土の入り口は『番の州臨海工業団地』といい、1964年から1975年にかけて造成され、県下最大の工業団地として川崎重工業やコスモ石油など大手企業が工場を有している。

そんな工業団地を越え、讃岐平野を東に進むことおよそ20分。とうとう高松駅に到着、と思いきや駅に入る前に停止。何があったのかと前方を見ると駅には別の列車の姿が。どうやらマリンライナー1号は高松駅へ入線する際に高松方にグリーン車を連結し、折り返しのマリンライナー8号からは3両編成で運転するようだ。

小豆島へのフェリーは高松港から出港する。高松駅からは屋根伝いに7分ほど歩くと小豆島フェリーの乗り場が見えてくる。目指すは、07:20発の土庄港行き。いよいよ今回の最終目的地、小豆島へ向かう。

写真左手の階段を上り高松港へ

07:20 高松港を出発|オリーブの街小豆島へ

今回乗船したのは第三しょうどしま丸だ。僅差ではあるものの、小豆島フェリーの就航船の中では総トン数が最も大きい船だ。そして、からかい上手の高木さんのラッピングが施されていた。実は小豆島は、今回訪れた富丘八幡神社をはじめ同アニメの聖地が多くある。フェリーの内外ともに多くのラッピングが施されており、ファンにはたまらないものだろう。高松小豆島航路にはこれのほかに『うどん県PR団ヤドン』『オリーブしまちゃん』のラッピングフェリーも就航している。

夏の瀬戸内は波も穏やかで船に乗っていることを忘れるくらい快適に過ごすことができた。外の景色を眺めたり船内の売店できつねうどんをいただいたりし、船に揺られることおよそ60分、小豆島の土庄港に着岸した。

500円でキャッシュレスも対応
正面に見えるのは土庄港から高松港に向かうヤドンラッピングフェリー
土庄港に回り込んでいく
ごま油でおなじみの『かどや』の工場 ここ土庄町でごま油がつくられているそうだ

08:20 小豆島上陸|まずはオリーブ公園へ

フェリーは定刻で小豆島西部の土庄港へ到着した。土庄港フェリーターミナル内には気になるモニュメントが。詳しく見てみると、『瀬戸内国際芸術祭2025』とあった。今回訪れた時期は会期と若干ずれていたが、小豆島以外にも直島や豊島などの瀬戸内の島々や高松や宇野など瀬戸内に面した本州や四国の様々な場所に芸術作品が展示してあるようだった。ここには『対極の美ー無限に続く円ー』と題された作品が展示してあった。

手前は土庄港と高松港を結ぶ『第二しょうどしま丸』
奥は小豆島・豊島・宇野を結ぶ小豆島豊島フェリーの『フェリーてしま』
土庄港フェリーターミナルにあった芸術作品『対極の美ー無限に続く円ー』
瀬戸内国際芸術祭は2010年から3年おきに開催されている

はじめに向かうオリーブ園、オリーブ公園は土庄港から10kmほど東へ行った小豆島の中ほどにある。当時は運転免許を持っていなかったため、小豆島唯一といってもいいであろう公共交通、小豆島オリーブバスに乗車する。土庄港からオリーブ園へは3路線が利用できるが、運行本数はさすがにローカル線並みで、運行間隔も10分前後で来るときもあれば1時間以上空くときもある。時刻表の確認は必須だろう。運賃は距離制ではあるものの最大でも500円と良心的にも感じた。しかも交通系ICも利用可能。最寄りのオリーブ公園口までは500円でおよそ30分、国道436号線を東進する。本数が少ないからか、座れないほどではないもののそこそこの利用者がいるようだった。

小豆島オリーブバス 写真は草壁港のもの

9時、オリーブ公園・オリーブ園に到着した。ここでまず目を惹くのはギリシャ風車だ。魔女の宅急便のあのシーンのような写真を撮影することができる。隣接している道の駅 小豆島オリーブ公園ではほうきの無料貸し出しも行われている。ギリシャ風車とオリーブの木に囲まれていることが相まって、異国情緒あふれる雰囲気を感じられた。聴覚に意識を向けてみると、蝉の鳴き声があまりにも騒がしかったけど笑。

オリーブの木に囲まれた小路を進むと少し開けた場所にオリーブ原木があった。これは日本最古のオリーブ原木であり、1917年に小豆島に渡ったものである。オリーブは1800年代末期に横須賀や神戸で試験栽培がされたものの、長続きはしなかった。しかし、小豆島では官民一体の努力もあり果実を収穫するに至り、産業用オリーブ発祥の地となったそうだ。その後は、オリーブ園の開園やオリーブを用いた化粧品の開発などがなされ、現在では小豆島の中心的な産業・観光資源となっている。

そんな歴史を持つオリーブ園では、オリーブオイルやオリーブそうめんなどのお土産を購入。オリーブオイルは安価なものから高価なものまで幅広いラインナップがあったので、学生にも良心的に感じた。

オリーブ園にはレストラン『オリーブパレス レストレア』が併設されている。前々からここでオリーブそうめんを食べようと計画していたため向かうもここで事件発生。なんと臨時休業であった。どうやら厨房改修工事とのこと。三連休だったからさすがにやっているだろうと思っていたが、残念。ただ、お土産にオリーブそうめんを購入できたからまあいいか。

オリーブ園の後は隣接する道の駅 小豆島オリーブ公園にも立ち寄り、丸島醤油の木桶醤油を購入。小豆島はオリーブのほかにも、醤油やごま油も有名である。先ほども書いたように、スーパーやコンビニでよく目にする『かどやのごま油』も小豆島で作られているようだ。

10:08発のバスで寒霞渓へ向かうべく、オリーブ公園口バス停へ向かう。

10:00 小豆島の絶景を求めて|オリーブ公園から寒霞渓へ

次に向かうは小豆島随一の絶景スポット『寒霞渓』。先ほども乗った小豆島オリーブバスに乗り、まずは草壁港に向かう。オリーブ公園からは海沿いに進み、数分で草壁港に到着。草壁港からは無料のシャトルバスで寒霞渓へのロープウェイのりばである紅雲亭へ。シャトルバスはおよそ1時間に1本で、運転していない日もあり要確認である。

国道436号線を東に進む
無料シャトルバス ここからはかなりの山道だった

草壁港からはおよそ10分で紅雲亭に到着。駐車場もおよそ30台ほどあり、車でここまで来ることもできるようだ。寒霞渓ロープウェイの料金は時期によって変動し、繁忙期だったこの日は往復で2,340円であった。片道や一日乗車券も販売している。自分はアルバイト先の福利厚生で10%の割引を受けられた。

寒霞渓ロープウェイは山頂駅までおよそ5分、ひよこ岩やお地蔵岩、トトロ岩、ムーミン岩などユニークな形の岩々が目立つ荒々しい渓谷を瀬戸内海を背に進んでいく。紅雲亭と山頂の標高差はおよそ300m。この高さをおよそ1kmかけてゆっくりと昇っていく。ちなみに車で山頂までアクセスすることもできるほか、2時間ほどで徒歩で山頂まで登山をすることもできる。いつか徒歩でもチャレンジしてみたい。

ロープウェイの車内には寒霞渓の見どころがぎっしり
ロープウェイからの景色は言わずもがなだった。写真をあまり撮っていなかったのが悔やまれるが。
山頂駅 かなり多くの駐車場が用意されていた

山頂で最初に向かったのは寒霞渓第二展望台。おそらくほとんどの人が第一展望台と勘違いしているであろうほど寒霞渓で最も目立っている展望台だ。寒霞渓の岩々、斜面、草壁港周辺の街、そして瀬戸内海が一望できる。また、かわら投げもでき、設置されている輪に瓦を投げ入れることができると願い事がかなうという。5枚1セット200円で購入できた。まあ1枚も入らなかったけど。

寒霞渓第二展望台より
写真で見る以上に輪は遠く感じた

寒霞渓第二展望台の後は鷹取展望台へ。こちらは柵がなく、なんだか秘密基地から眺めている感じでまた良かった。さらに山道を進むと土庄港に続く謎の人工物が。これは『空の玉』という芸術作品のようだった。逆光であったが撮影台もあり、玉の中に入っている写真を撮れるようだった。

鷹取展望台
鷹取展望台・その先へ向かう道はかなりの山道だった
『空の玉』

この後は寒霞渓ロープウェイ山頂駅周辺へ戻り小休憩。ここでは寒霞渓限定のもみじフロートをいただいた。これまでに飲んだことのないような味わいで満たされた。他にもオリーブ豚バーガーなどの軽食もあったが金欠ってこともありここでは断念。最後に寒霞渓第一展望台の存在にやっと気づき景色を堪能してから紅雲亭に下った。

もみじフロート
寒霞渓第一展望台

12:15 寒霞渓を後に|富丘八幡神社へ

寒霞渓ロープウェイで紅雲亭に下りたのは12:15、次の無料シャトルバスは15分後。にもかかわらず、何を思い立ったのか当時の自分はレンタルサイクルで草壁港へ降りることに。ずっと下り坂ということもあって30分程度で草壁港まで下りることができたうえ、雄大な景色に囲まれ、風を切りながら下りることができたので、これもまた良い思い出になった。ちなみに某VTuberがGuessしていた地点の写真を撮ることもでき満足。

草壁港からは再び小豆島オリーブバスに乗車。朝早くから動き回っていた疲れもあってか乗車後すぐに眠りに。目が覚めると下りる予定の双子浦に着いていた。30分くらい眠れたかな。乾ききった目をこすりバスを降り、富丘八幡神社に向かう。

大した写真を撮っていなかった

今回上ったのは神社の裏手側からのようだった。目立った鳥居などはなく石柱があるのみ、車でも入れるようだった。とても参道とは思えない坂道を上ると鳥居が見えてきた。(眠気が勝りこの辺り写真が少ないのはご愛敬)さらに進むと10台分ほどの駐車場があり、その先にはやっと参道らしい階段の姿が。と思ったらそこは本殿と思しき建物の裏。目的地に着いていた。

本当に写真を撮っていなかったようでこれくらいしか写真が見当たらない

富丘八幡神社は富丘の山頂に位置し、池田湾からエンジェルロード、さらには四国まで眺めることのできる小豆島屈指の絶景スポットになっている。山頂に位置しているため、表の参道から神社へ向かうには長い石段を上る必要がある。所要時間は15~20分程度だが、そこそこ覚悟して向かったほうがいいだろう。今回は裏側から上り表側から下ったが、下りでもそこそこ大変であった。下りで正面に見えた大きな建物は土庄町総合会館(フレトピアホール)。ごく一般的な、自治体運営の公共施設のようだ。

上から見るとそこまでではなく感じるが
下から見るとそこそこな角度である

土庄町総合会館と奥に見えるのはエンジェルロード

この記事を書いているときに知ったが、近くには4世紀末に築造された富丘古墳群や双子浦展望台もあったようだ。もっと下調べしてから行くべきだった。少し後悔。

14:00 潮汐の美|恋人の聖地 エンジェルロードへ

富丘八幡神社から30分ほど歩き、エンジェルロードへやってきた。国道436号線を西に進み、小豆島国際ホテルの手前を左へ曲がるとエンジェルロードはすぐそこである。石碑のようなものも設置されていた。下調べ通り干潮の時間に来ることができ、陸繋島である余島が砂州によって小豆島とつながっている状態だった(陸繋島なんて言葉高校の地理以来かもな)。干潮時にのみ現れる砂州を進んだ先にあるのが余島だ。エンジェルロードから見えているのは中余島。その奥には大余島もあり、これらの島の総称が余島である。中余島には願い事が書かれた貝殻がたくさん掛けてあった。さすがは恋人の聖地。別名『天使の散歩道』とも呼ばれており、大切な人と手をつないで渡ると、願いが叶うという。

エンジェルロードの小豆島側には『約束の丘展望台』というものもある。実はこの丘、かつては陸繋島の一つであった弁天島なのだが、埋め立てのために小豆島と一体となったそうだ。そんな砂浜には似つかわしくない丘。その険しい石の階段を上った先には鐘があった。ここにも『恋人の聖地』の文字が。2人そろって鐘を鳴らしている人が多くいた。

約束の丘展望台からエンジェルロードを望んでみると、すでに陸繋島の砂州が海の中に沈みはじめ、余島が小豆島と隔てられ始めていた。そんな潮の満ち引きを目の当たりにし、自然の力の大きさを感じることができた。ちなみに、余島に取り残されても、近くから手漕ぎボートも出ているのできっと大丈夫だろう、きっと。

17:30 小豆島を後に高松へ|小豆島フェリー復路

17:30発の小豆島フェリーに乗船し、土庄港・小豆島を後にする。復路も往路と同じ第三しょうどしま丸に乗船。高松港に到着したのは18:30。この記事を書いている今ならまだ何か歩き回ったり観光したりするが、この日は3日間動き続けた疲労もあったのだろう。そのまま高松築港駅からことでんに乗車し瓦町の宿へ直行。夕飯は近くにあった餃子の王将のテイクアウトで。ホテルで食べるテイクアウトご飯もまたいいものだ。

この日はザ・自然界隈であった。一日中都会の喧噪から離れ、自然に囲まれ癒されることができた。振り返ると、これが田舎・自然に異様に惹かれるようになったきっかけだったのかもしれない。

明日はいよいよ最終日。高松市内の観光をしよう。

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